すき家に関する報道について

　本日、当社が運営する愛知県名古屋市のすき家において、今年1月に発生した従業員が一人勤務中に倒れ、病院へ搬送後死亡が確認されたことについて報道がありました。当社のこれまでの経緯と方針について以下、ご説明させていただきます。


　当社では過日公表しているとおり、2014年以降、深夜帯（0時～5時）の犯罪や事故を未然に防ぎ、従業員が十分な休憩時間を確保できるよう、深夜帯（0時～5時）の複数勤務体制を徹底し、現在に至っています。これにより地域の警察にもご協力いただいて強盗などの犯罪は未然に防ぐことができ、また従業員の職場環境も改善することができました。

　深夜帯のあと、午前5時以降の朝帯（5時～9時）で、一人勤務体制で営業している店舗はあります。これはお客様がストレス無く店舗をご利用いただけることと、従業員の業務負担を考慮しており、店舗環境の変化やメニューの入れ替えに応じて随時見直しています。今回の事故は、この時間帯に発生したものです。

　すき家ではお客様と従業員の安全を守るため、昼夜問わず本部に緊急連絡ができる「ワイヤレス非常ボタン」を常時身に着けることを義務化しています。これは店舗内のどこにいても使用可能で、突然の体調不良を含め、店舗や従業員に異変があった際は速やかにボタンを押してすき家の本部に通報するよう徹底しています。本部には24時間体制でスタッフが常駐しており、通報を受けた場合、ただちに本部と店舗との間で音声のやり取りが行われ、必要であれば警察や消防に即刻連絡する仕組みになっています。今件については残念なことに従業員が「ワイヤレス非常ボタン」を装着しておらず、本部で異変を察知することはできませんでした。会社として着用の徹底ができていなかったことを強く反省しています。

　当社は、これまで全店・全時間帯で複数勤務体制となるよう様々な努力を講じてまいりました。これまで朝帯（5時～9時）において複数勤務体制で運営する店舗を増加させることができましたが、コロナ禍において計画の進捗が遅れておりました。パンデミックが収束しつつある今、全店・全時間帯でこれをさらに加速させていきます。

　つきましては、すき家の経営方針として、本年6月30日までに全店の朝帯（5時～9時）で複数勤務体制とすることを5月28日に決定しています。

　末筆ながらお亡くなりになられた従業員のご冥福をお祈りするとともに、より一層従業員の職場環境の改善に努めてまいります。

以上